①ワーグナー:『歌の殿堂を讃えよう(Hail, Bright Abode)』~『タンホイザー』第2幕より(モノラル)
フレデリック・ストック(指揮)、フェスティヴァル・コーラス(Festival Chorus)
録音:1933年5月27日 シカゴ、万国博覧会サイエンス・コート・ホール
②ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 op.21(モノラル)
フリッツ・ブッシュ(指揮)
録音:1949年2月3日 シカゴ、オーケストラ・ホール
③シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』(モノラル)
ブルーノ・ワルター(指揮)
録音:1958年3月13日 シカゴ、オーケストラ・ホール
④シューマン:マンフレッド序曲 op.115(モノラル)
ブルーノ・ワルター(指揮)
録音:1956年2月1日 WGN-TV Studios
⑤ ラモー:ダルダニュス組曲(ヴァンサン・ダンディ版)(モノラル)
シャルル・ミュンシュ(指揮)
フレデリック・ストック(指揮)、フェスティヴァル・コーラス(Festival Chorus)
録音:1933年5月27日 シカゴ、万国博覧会サイエンス・コート・ホール
②ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 op.21(モノラル)
フリッツ・ブッシュ(指揮)
録音:1949年2月3日 シカゴ、オーケストラ・ホール
③シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』(モノラル)
ブルーノ・ワルター(指揮)
録音:1958年3月13日 シカゴ、オーケストラ・ホール
④シューマン:マンフレッド序曲 op.115(モノラル)
ブルーノ・ワルター(指揮)
録音:1956年2月1日 WGN-TV Studios
⑤ ラモー:ダルダニュス組曲(ヴァンサン・ダンディ版)(モノラル)
シャルル・ミュンシュ(指揮)
録音:1963年2月27日 シカゴ、オーケストラ・ホール
まず、巻頭1枚目から、ここには①のように82年前の録音も含まれていて、まずこの最古のものの音質が一番気がかりだった。しかし、それは杞憂で、当時としてはしっかりした音質だった。ややデッドであるし、本来その前にあるマーチの部分も聴いてみたいというないものねだりをしたくなった。資料によると、この3年前に行進曲はスタジオ録音されたようである。
録音数の少ないフリッツ・ブッシュによるベートーヴェンの第1番も割とすっきりして貴重だが、この盤ではワルターの登場がうれしい。モノラルながら、「未完成」などやはりほれぼれする。シューマンはテレビ中継の音源のようで必ずしもいい条件での演奏ではなさそうだが、「マンフレッド」序曲は巨匠が振るものでこれが唯一。例のバーンスタインのNYPのデビューの時に組まれていたもので、その演奏会もワルターが振ることになっていたので、割と得意としていたのではなかろうか。しっかりした演奏であると思う。巷間出回っているモーツァルトのレクイエムは音が酷いと噂だが、ここではそうではないのがありがたい。
あとはミュンシュによるラモーのダルダニュス組曲。ダンディのアレンジとある。ミュンシュは好んでいたようだが、音源資料はこれが唯一だそうだ。ステレオでないのが残念だが、比較的いい状態で聴ける。ボストン交響楽団を辞して、いろいろなオケと共演、フィラデルフィアなんかとはコロムビアにスタジオ録音も遺しているが、シカゴとはライヴのみようだ。
1枚目からして、こんなふうに興味津々の展開で後が楽しみである。