ヴィクトリア・ロス・アンヘレス(ソプラノ):サルー
イネス・リバテネイラ(メゾ・ソプラノ):祖母、物売りの声2
アナ・マリア・イグェラス(ソプラノ):カルメラ、物売りの声1&3
カルロス・コッスタ(テノール):パコ
ヴィクトール・デ・ナルケ(バス・バリトン):サルヴォール
ガブリエル・モレーノ(バリトン):歌手
ルイス・ビリャレーホ(バリトン):マヌエル
ホセ・マリア・イグェロ(テノール):鍛冶屋の一人、陰の声
ファン・デ・アンディア(テノール):行商人の声
ラファエル・ブリューベック・ブルゴス指揮 スペイン国立管弦楽団 サン・セバスチャン合唱団
このオペラはブログ友人の方から紹介のあったもの。いろいろ検索してみると、現在廃盤で取り扱いはないところが多いが、ダメ元でAmazonを検索すると中古品を扱っていた。数点の内から一番価格の安いもの、それに電子マネーが使える業者という条件で一軒あったので、発注した。中古品なので、さっそく検品を兼ねてかけてみる。幸い、国内盤なので解説も日本語で、対訳もあって心強い。ただし、それを読むよりも我が家のプレーヤーがスムーズにトレースするかが、最初の関心事で熱心には読んでいないが、ジプシーの娘と地元の裕福な家の倅がいい仲になるも、男の方は遊びのつもりというところから来る悲劇。青年は別の女性と結婚しようとして、ヒロインと彼女の伯父が式場に乗り込む。しかし、青年は邪険に追い出そうとする。ヒロインは憤死。怒った伯父は青年を刺殺。一堂呆然といたところで幕というもの。 ジプシーへの偏見と差別が根底にはあるのだろう。パコという軽薄な青年が起こす悲劇で、二人とも死んでしまうのが、痛々しい。
このオペラはだいたい間奏曲とスペイン舞曲がオケのコンサートや録音で取り上げられることは多い。明るい話かと思ったら、男女関係のもつれからくる愛憎劇だったというのは意外だった。サルサの要素も取り入れられているのだろうか。ギターなんかも管弦楽の中に使われている。他は標準的な楽器編成。
この録音は1965年1月に実施されているというから、かなり古いものようだ。