演出:デス・マッカナフ 装置:ロバート・ブリル 衣裳:ポール・テイズウェル 照明:ピーター・マムフォード 振付:ケリーデヴァイン
ヨナス・カウフマン(T:ファウスト)
ルネ・パーペ(B-Br:メフィストフェーレ)
ジョナサン・ベイヤー(B:ワグナー)、
ラッセル・ブラウン(Br:ヴァランタン)
ミシェル・ロジアー(MS:シーベル)
マリーナ・ポプラフスカヤ(S:マルグリート)
ウェンディ・ホワイト(A:マルテ)
ヤニック・ネゼ=セガン指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団・バレエ団
2011.12 メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク(L)
>カウフマン&パーペの見事な役ぶりと、セガンの充実度の高い音楽
「ビッグ・リバー」「ザ・フーズ・トミー」で二度、トニー賞(演出部門)に輝いたデス・マッカナフによる新演出によるメトロポリタン歌劇場でのライヴ。舞台を20世紀に移したこの演出は、イングリッシュ・ナショナル・オペラでも絶賛されたものです。ゲーテの同名の戯曲をベースに、20世紀半ばの科学者ファウストが悲惨な実績から20世紀の初めにフラッシュバックする設定という興味深いものです。正統な音楽に即し中身の詰まった音楽を作り出したネゼ=セガンの指揮。メフィストフェレス役のルネ・パーペの抜群な存在感。カウフマンの惚れ惚れするような美声など、話題のライヴの映像です。
ユニバーサル・ミュージック/IMS
「ビッグ・リバー」「ザ・フーズ・トミー」で二度、トニー賞(演出部門)に輝いたデス・マッカナフによる新演出によるメトロポリタン歌劇場でのライヴ。舞台を20世紀に移したこの演出は、イングリッシュ・ナショナル・オペラでも絶賛されたものです。ゲーテの同名の戯曲をベースに、20世紀半ばの科学者ファウストが悲惨な実績から20世紀の初めにフラッシュバックする設定という興味深いものです。正統な音楽に即し中身の詰まった音楽を作り出したネゼ=セガンの指揮。メフィストフェレス役のルネ・パーペの抜群な存在感。カウフマンの惚れ惚れするような美声など、話題のライヴの映像です。
ユニバーサル・ミュージック/IMS
これも「Live Viewimg」からパッケージされたもの。ホストは前回「マリア・スチュアルダ」とタイトルロールを歌ったディナート。幕間に主要な歌手や指揮者のインタビューが入る。今回、ファウストは原爆開発者という設定。冒頭に広島の原爆ドームのシルエットが出たりする。この演出に批判的な人も多く、出演者のカウフマンも不満を持っていたと云われる。マルグリットは当初ゲオルギューだったらしいが、キャンセルしてしまったとのこと。ドームのシルエットだけでなく、ワルギプスのシーンは被爆者とおぼしき人たちがゾンビのようになって登場、これはいささか不快な演出に映ってしまった。演出家が最後に登場してブーイングする人がいたので、まだそこらのバランス感覚を持った観客がいて安堵した。とにかくいわくつきの舞台。設定が20世紀にしてしまったので、バレエはなさそうだと思ったら、それは当たった。