【収録情報】
Disc1
池野 成:
1. EVOCATION(エヴォケイション) (1974)
2. TIMPANATA(ティンパナータ) (1977) 音源提供:東京藝術大学
3. RAPSODIA CONCERTANTE(ラプソディア・コンチェルタンテ) (1983) 音源提供:NHK / NHKサービスセンター
4. OCTET(八重奏) (1984)
Disc2
1. FRAGMENT ANTIQUE(古代的断章) (1984)
2. RELUDE(プレリュード - チベット密教の典礼音楽による - ) (1987)
3. RAPSODIA CONCERTANTE(ラプソディア・コンチェルタンテ) 改訂版初演
4. EVOCATION(エヴォケイション) 1998年演奏音源
Disc3
● 「池野 成の想像力(イマジネーション) - 楽器編成を中心に - 」 片山杜秀
【演奏】
Disc1
1. マリンバ独奏:中村早苗、指揮:有賀誠門、東京音楽大学パーカッショングループ、伊藤清・東京音楽大学トロンボーン・アンサンブル
2. ティンパニ独奏:有賀誠門、アルトフルート&フルート:中川昌巳、ホルン:大橋秀丸、村松正春、南 浩之、トロンボーン:野武重忠、田中康之、沖野信雄、テューバ:杉山 淳、パーカッション:中谷考哉、前田 均、近藤高顯、山口多嘉子、河合尚市
3. ヴァイオリン独奏:磯 恒男、指揮:山岡重信、東京フィルハーモニー交響楽団
4. 指揮:野口芳久、東京音楽大学テューバ・ユーフォニアムアンサンブル
Disc2
1. 指揮:本名徹次、東京芸術大学トロンボーン科・打楽器科
2. 指揮:井上謹次、東京ブラスコンコード
3. ヴァイオリン独奏:荒井英治、指揮:津田泰孝、Ensemble Buono!
4. マリンバ独奏:広光真弓、東京音楽大学パーカッションアンサンブル、東京音楽大学トロンボーン科
【録音】
Disc1
1. 1977年5月30日、ヤクルトホール
2. 1977年10月30日、東京藝術大学第6ホール
3. 1983年10月23日放送 NHK-FM「現代の音楽」マスター音源
4. 1984年5月2日、練馬文化センター 小ホール
Disc2
1. 1985年1月21日、練馬文化センター 小ホール
2. 1989年2月26日、石橋メモリアルホール
3. 2015年3月31日、東京音楽大学J館スタジオ
4. 1998年4月11日、練馬文化センター 小ホール
Disc3
● 2017年8月13日、JVCケンウッド・クリエイティブメディア 赤坂スタジオ
池野成については何回かブログでも取り上げた。バレエ音楽以外の通常の演奏会用作品として発表された作品群だが、やはり量は多くない。一つには映画用の音楽を書くために時間を多く使ってしまったからだろう。映画館知った作曲家の一人ではあるが、特色として低音の金管楽器を重ねて重厚な音楽を作っているイメージだった。
ところがここにある音楽はそういう面以外にジャズ風だったり、東南アジア風だったりと変化に満ちている。ラプソディア・コンチェルタンテだけは映画館で聞き覚えた断片が顔を出す。トロンボーンの和音の部分は映画「雁の寺」のタイトル音楽に似ている。いや、部分的に転用しているような感じだ。師匠の伊福部昭がいろいろ転用しているのとは違うようである。ともかくもバレエ音楽なんかも聴いてみたい。新しい発掘を待ちたい。