(1)①交響曲第1番ハ短調
②交響曲第5番ロ短調
(2)①交響曲第2番「伝説」
②交響曲第6番
(3)①交響曲第3番ニ短調
②交響曲第8番
(4)①交響曲第4番イ長調「抒情的」 1981.11.5 グリーグ・ホール、ベルゲン(L)
②交響曲第9番「簡潔」 1981.4.9 コンサート・ホール、エーテボリ(L)
③トッカータ 1984.2.2 コンサート・ホール、エーテボリ(L)
(5)①交響曲第7番
②交響曲第10番
③バレエ組曲「家霊」
ネーメ・ヤルヴィ指揮(1)①(2)(3)スウェーデン放送交響楽団(1)②(5)③バンベルク交響楽団
(4)①ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団(4)②③(5)①②エーテボリ交響楽団
トゥビンは1905年に生まれて、1982年に没したエストニアの作曲家だが、戦後は母国をソ連が併合してしまったので、スウェーデンに亡命した人だ。平穏さよりも何か怒りを持ったような作風は、どこかうち解けぬものを感じる。総じて明るい曲調ではない。ネーメ・ヤルヴィは祖国の先達であり、初めての交響曲全集を出した。もっともCD4はライヴ録音でスタジオで再録音はしなかったようである。息子のパーヴォも第5番をシンシナティ交響楽団に入れているから、余程思い入れがあるのであろう。ソ連内部に留まって鬱屈した姿勢のショスタコーヴィチと類似性があるのかもしれないと思った。1つ違いの同世代である。