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ブラームス:交響曲全集/ザンデルリンク、SKD

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ブラームス:
<DISC1>
1. 交響曲第1番 ハ短調 作品68、 2. 悲劇的序曲 作品81
<DISC2>
3. 交響曲第2番 ニ長調 作品73、 4. 交響曲第3番 ヘ長調 作品90
<DISC3>
5. 交響曲第4番 ホ短調 作品98、 6. ハイドンの主題による変奏曲 作品56 a

【演奏】
ドレスデン国立管弦楽団
クルト・ザンデルリンク(指揮)

【録音】
1971年3,6,11月(1)、1972年1月10-13日、3月13日(2,3)、3月15-18日(4,6)、3月8-11日(5) ドレスデン、ルカ教会

【原盤】
eurodisc

 これは、ファンの中では名演と高く評価されているクルト・ザンデルリンクとドレスデン国立管弦楽団によるブラームスの交響曲全集。他にハイドン変奏曲と悲劇的序曲が併録されている。

 既に数種類のブラームスの交響曲全集もしくは単売品を架蔵していて、これは屋上に屋を架すことになるなと発注後ちょっと迷いを持ったが、実際に聴いてみると何かゾクゾクするものを感じた。ブラームスの交響曲でこんな感じを覚えたのは久しぶりである。テンポといい音色といい、これだけバランスが良くしかもワクワクするものを感じるのは、他と何が異なるのだろう。まだ、東西が分断されたドイツ東部の老舗オケの音色。ローカル色が濃く、まだインターナショルでない時代のSKDのアンサンブルだ。壁がとれて一気にこのオケも国際的になったような気がする。今は世界のいろいろなところの出身の奏者が集っているので、特色が薄まった感じがするが、この当時はドレスデン周辺の奏者ばかりではなかったろうか。昔気質の奏者が揃った形でザンデルリンクが丁寧に作り上げたブラームスと云ったらいいだろうか。どこかグチっぽい感じがするブラームスの音楽のイメージが自分にはあるのだが、そういう屈託はあまりなく、音楽がかなり前進的ですらある。

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