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エネスコ&ニューヨーク・フィル ライヴ(1937&38)

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モーツァルト:交響曲第40番、シューマン:交響曲第2番、ベートーヴェン:『皇帝』、他 エネスコ&ニューヨーク・フィル、ゼルキン

モーツァルト交響曲第40番、シューマン第2番、ベートーヴェン『皇帝』、他
エネスコ&ニューヨーク・フィル、ゼルキン
世界初CD化!


OPUS蔵、CDタイトル200枚目となる記念すべき新譜は、ジョルジュ・エネスコが指揮者としてニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団と共演したライヴ録音(1937年&1938年)で世界初CD化です。ヴァイオリニストのエネスコは優れた指揮者としても知られており、ニューヨーク・フィルも何度も振っております。しかし録音としては、今回のCDで取り上げた1937年1月のコンサート・ライヴ録音と1938年のゼルキンの『皇帝』の指揮を代役で受け持った際のエアチェックのみとなり、非常に貴重な録音と言えます。

【奇蹟の復刻 エネスコ/ニューヨーク・フィルのライヴ録音CD化~遂に聴けた感動の「アダージョ」】
「稀代の名ヴァイオリニストにして、ピアノ演奏にもすぐれ、統率力抜群の指揮者でもあった作曲家のジョルジュ・エネスコが、ニューヨーク・フィルハーモニーを指揮した1937年1月31日の定期演奏会のライヴ録音が、NBCによる中継放送のラッカー盤と思われる音源から、オーパス蔵の技術陣がCD復刻に成功した。放送用の録音なので、オープニング・アナウンスメントに、インターミッシング・トークも収録されていて、1937年当時のアメリカでのクラシック音楽放送の扱いが想像されて、雰囲気抜群。(中略)純粋ロマン派のファンタジーのあふれた、夢みるアダージョを、作曲家の魂からのメッセージとして聴くものの心に訴えてくれるエネスコの演奏。「これこそ奇蹟の復刻盤のひとつ」といえるCDで、1937年1月31日のニューヨーク、カーネギーホールでの演奏に接した人や、放送を聴いた多くの音楽ファンから「エネスコ&ニューヨーク・フィルのモーツァルトとシューマンの名演奏の録音があったら、ぜひとも聴きたい!」との言い伝えが納得できた“伝説の録音” である。」 ライナーノーツより 小林利之(OPUS蔵)
収録情報】
● モーツァルト:『フィガロの結婚』序曲
● モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550
● オテスク:『デ・ラ・マタイ・シタイア』より2曲
● シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op.61
録音時期:1937年1月31日
録音場所:ニューヨーク、カーネギー・ホール
録音方式:モノラル(ライヴ)
音源:放送局によるアセテート盤への録音
原盤:Kevin Mostyn氏
※放送用オープニング・アナウンス、休憩時のラジオ放送(インターミッション・トーク)及び、クロージング・アナウンスも収録
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』  ルドルフ・ゼルキン(Pf)
録音時期:1938年2月10日
録音場所:ニューヨーク、カーネギー・ホール
録音方式:モノラル(ライヴ)
音源:エアチェック アセテート盤への私的録音
原盤:Ward Marston氏

ニューヨーク・フィルハーモニック
ジョルジュ・エネスコ(指揮)

  エネスコは作曲家として今も名前が知られているが、ヴァイオリニスト、ピアニストそれに指揮者としても一流であったという。これは指揮者としての活動に一端を伝える貴重な録音だ。音楽は一過性のものとして録音を嫌ったエネスコは録音が多く残されていないからだ。

 普段は「ルーマニア狂詩曲第1番」の作曲家として馴染んでいるが、こうして指揮者・演者としてはどうなのかと接することができるのはありがたい。復刻のよろしきを得て、鑑賞に支障がないのもいい。1937年の方はCBSに残されていた録音でラジオで放送されたそのままが収録されている。(ライナーノートの日本語解説にはNBCと記してあるが、どう聴いてもCBSだし、歴史的にも辻褄があわない)当時の雰囲気が味わえる。最後のベートーヴェンもすっきりした音だ。ゼルキンのピアノの音に透明感を覚える。

 中間のアナウンスはエネスコの活動ぶりやNYPが今の形になったいきさつなどを語っているが、まあこういうのはいつも耳にすることは今後はなく、スキップしてしまいそうな感じがする。曲目の中で目を惹くのは同時代のルーマニアの作曲家オテスクの音楽。当時としても馴染みがないようでアナウンサーごご丁寧にスペルまで読み上げる。演奏されている音楽はオペラのものだが、どういうものかわからないし、今他の演奏があるのかどういった内容なのか知りたいというふうになっていない。聴く限り印象が薄いからだ。良かれと思って母国の同僚の作品をニューヨークで紹介したのかもしれないが、自作の「ルーマニア狂詩曲第1番」をやって欲しかった。

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