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シューリヒトのレーガー&悲劇的序曲 ボールトの大フーガ

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①ブラームス:悲劇的序曲
②レーガー:ヒラーの主題による変奏曲とフーガ
カール・シューリヒト指揮 ロンドン交響楽団
録音時期:1964年1月31日(ステレオ)
録音場所:ロンドン、ホーンシー・タウン・ホール
③ベートーヴェン:大フーガ 変ロ長調 Op.133
サー・エイドリアン・ボールト指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
録音時期:1968年8月19日(ステレオ)
録音場所:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
 
>ことし2007年に没後40周年を迎えるシューリヒトを記念して、BBC LEGENDSよりまたとないリリース。1963年以来客演指揮者を務めたロンドン響との貴重なライヴは、幅広いレパートリーを誇るなかでもその中心にあったドイツもの。
 シューリヒトは、師レーガーの作品を好んで取り上げていましたが、ヒラー変奏曲もまた「変奏曲の大家」レーガーの代表作で、同じく趣向を凝らした管弦楽法にその魅力があります。全曲40分近くの間、終始いつものように人格をそのまま投影したかのように高潔な音楽で満たされ、悲劇的序曲とともに巨匠の偉容を伝えています。
 カップリングは来年が没後25周年にあたる巨匠ボールトが振った大フーガの弦楽合奏版。かつてIntaglio盤(廃盤)で出ていた有名な演奏が音質改善を施されて嬉しい復活です。
(発売元によるコメント)
 
 BBCの放送音源のアーカイヴズのCD化なのだろう。ボールトによる大フーガは他のレーベルから出ていたらしいが、今回初めて知るもの。シューリヒトの2曲に比べてやや音は悪い。シューリヒトの方はボールトのものよりも4年古いのに、かなりいい音に聴こえる。
 
 まず、このアルバムの一番の眼目はレーガーの変奏曲。彼はいろいろな人の作品を主題にした変奏曲を書いているが、このヒラーによるものはあまり録音もないし、演奏される頻度も高くないのではないか。オーケストラの編成はかなり大きいようである。最初の主題から似てもにつかないものに変容されている風ではある。シューリヒトにとってはレーガーは師匠筋の人というからその薫陶をそのままに指揮しているのだろうか。他の指揮者のものも聴いてみたい。実は他に2種の録音を見つけてあるので、そちらにも挑戦したいと思っている。

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