【曲目】
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(全曲)
【演奏】
ヨゼフ・グラインドル(バリトン:ハンス・ザックス)
テオ・アダム(バス:ポーグナー)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール:ヴァルター)
カール・シュミット=ヴァルター(バリトン:ベックメッサー)
ヴィルフリート・クルーク(テノール:フォーゲルゲザング)
ゲルハルト・シュトルツェ(テノール:ダヴィッド)
エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ:エファ)
エリーザベト・シェルテル(アルト:マグダレーナ)
ルートヴィヒ・ヴェーバー(バス:コートナー)ほか
バイロイト祝祭管弦楽団
バイロイト祝祭合唱団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
【録音】
1960年7月23日/バイロイト祝祭劇場(モノラル・ライヴ)
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(全曲)
【演奏】
ヨゼフ・グラインドル(バリトン:ハンス・ザックス)
テオ・アダム(バス:ポーグナー)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール:ヴァルター)
カール・シュミット=ヴァルター(バリトン:ベックメッサー)
ヴィルフリート・クルーク(テノール:フォーゲルゲザング)
ゲルハルト・シュトルツェ(テノール:ダヴィッド)
エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ:エファ)
エリーザベト・シェルテル(アルト:マグダレーナ)
ルートヴィヒ・ヴェーバー(バス:コートナー)ほか
バイロイト祝祭管弦楽団
バイロイト祝祭合唱団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
【録音】
1960年7月23日/バイロイト祝祭劇場(モノラル・ライヴ)
>1960年バイロイト音楽祭開幕公演のクナッパーツブッシュ指揮の「マイスタージンガー」がORFEOより正規リリース。バイロイトにおけるザックス役デビューとなったグラインドルをはじめ、ヴィントガッセン、グリュンマーらが集った1960年の公演は、数あるクナッパーツブッシュによる「マイスタージンガー」のなかでもひときわ豪華なキャストが目を引く内容として以前よりたいへん有名なもの。過去に複数のレーベルよりリリースされていましたが、すべて廃盤で入手難の状態が続いていましたので、このたびのリリースは朗報といえるでしょう。
キングインターナショナル
キングインターナショナル
発売元のコメントにもあるように、以前に非正規の形ながら、リリースされていたようだが、全く気付かなかった。今回は正規盤として登場なので、モノラルではあるが、まず状態は良好だろうという判断で購入した。冒頭の有名な前奏曲のあたりはややオーケストラが遠目に聴こえていたが、声楽はしっかり聴こえて違和感はなくなっていった。クナの堂々とした進行ぶりはやはり聴きものだし、出演の歌手も有名な人が多い。これで映像があったらなぞとないものねだりをしてしまう。リーフレットにある舞台写真を見ると、至極真っ当なものに見える。先日観た「トリスタンとイゾルデ」の無機的な現代化されたものとは雲泥の違いがあるように見えた。
出演者の中でポーグナーをやっているテオ・アダムに目が行く。東独の人だが、こうして西側の公演に参加しているのである。既にクライバーが指揮するバイエルンの「ヴォツェック」でもタイトルロールで出演していた。1960年というとドイツの国家は2つに分断はされていたが、まだベルリンの壁や東西国境線の壁もなかった時代で、比較的自由に往来が出来てきたのだろう。クナなども1959年頃、ドレスデンに客演しているくらいである。リーフレットには1926年生まれでまだ健在のようである。90歳をすぐに迎える年齢ではある。幸いにも生で接したことのある歌手で日本に引っ越し公演でやってきたベルリン・シュターツカペレの「さまよえるオランダ人」の主役をやっていた。想像より小柄だった印象だった。他にも出演者の顔写真が掲載されて、出演者の殆どは鬼籍入りしている。時代はもう50年以上のものと改めて認識する。