ウラディミール・ガルーシン(T:サトコ)
ワレンチーナ・ツィディボワ(S:ヴォルコヴァ)
マリアンナ・タラッソヴァ(MS:リュバヴァ)
ブラド・ミンジルギエフ(B:ワリャーグの商人)
アレクサンドル・ゲルガロフ(Br:ヴェネツィアの商人)
ゲガム・グリゴリアン(T:インドの商人)
セルゲイ・アレクサーシン(B:海の王)
ラリーサ・ディアドコヴァ(A:ネジャータ)
ニコライ・プティリン(B:老巡礼)
ワレリー・ゲルギエフ指揮サンクト・ペテルブルク・キーロフ歌劇場管弦楽団・合唱団・バレエ団
珍しい演目の映像ソフト。フィリップスが商品化したものの、国内盤はなく、英語字幕の鑑賞でやや骨が折れる。これはどこかファンタジックな内容で、サトコというノヴゴロドの商人がすがりつく妻を放り出して、夢みたいなものに取りつかれるも、かつての騎士の亡霊である巡礼によって、現実に戻るという話である。オペラは7つの情景からなるもので、やや冗長な感じはするが、リムスキー=コルサコフの巧みなオーケストレーションを堪能できるし、有名な「インドの歌」を含まれていることも魅力だ。「インドの歌」はいろいろな形態に編曲されていて、メロディを聴くとわかる人も多いと思う。それがどういうところで歌われるかもわかって、更に理解が深まる。