【収録情報】
● バルトーク:2台のピアノ、打楽器と管弦楽のための協奏曲 Sz.118
● コダーイ:ガランタ舞曲
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ:協奏曲)
ネルソン・フレイレ(ピアノ:協奏曲)
ヤン・ラボルダス(パーカッション:協奏曲)
ヤン・パストヤンス(パーカッション:協奏曲)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
録音時期:1985年8月
録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
原盤:PHILIPS
これはかつてフィリップス盤を所持していたが、興味を失って売却してしまい、長らくそのままになっていた。今回再び興味を覚えて再び手にしたもの。以前持っていたものの方が状態が良かったのではなんて思っても、後の祭りではある。さほどの違いは自分の耳ではわからない。
これはアルゲリッチをフューチャーしたものだが、中味はジンマン&ACOのアルバムである。この指揮者がハンガリーの20世紀の作品をどう解釈したかみたいなものである。バルトークの方はオリジナルのソナタの方が有名だが、協奏曲に直したものもあったのだと教えてくれた演奏でもある。今ではこの協奏曲の録音は結構出回っているみたいだ。もちろん、これが世界初録音ではなく、バーンスタイン&NYPの録音もあったりしたのは、曲自体の存在を知っていたからである。アルゲリッチとフレイレはよくデュオを組んでいたようで、息のあったところを聴かせてくれる。打楽器はオーケストラがついた分だけ、オケの一部のような感じがしてしまい、ソロではあるのだが、際立たなくなっているような気がないでもない。もちろん演奏が悪いということではなく、作品の性質上そうなってしまうのではないか。打楽器の奏者は多分、コンセルトヘボウのオケのメンバーだと思う。もう一つのコダーイはもう一つ荒ぶるところがあっても良いと思った。少し上品すぎる。