ミリー・バラキレフ(1837-1911):
交響曲第1番ハ長調/交響詩「ロシア」/3つのロシアの歌による序曲
交響曲第2番ニ短調/交響詩「ボヘミアにて」
スペインの行進曲の主題による序曲
シェイクスピアの悲劇のための音楽「リア王」/交響詩「タマーラ」
組曲ロ短調/ショパンの4つの小品による組曲ニ短調
東洋的幻想曲「イスラメイ」
セルゲイ・リャプノフ(1859-1924):
交響詩「ジェラソヴァ・ヴォラ」
交響曲第1番ロ短調/東洋的交響詩「ハシシ」
交響曲第2番変ロ短調/ロシアの主題による荘厳序曲
【演奏】
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト/ロシア国立交響楽団
【録音】
1971-1993年
from Evgeny Svetlanov's Archives
これらはかつてメロディアから出ていた音源と思われる。しかし、手にしたものは「 Svetlanov Foundation」というところかのリリースのものだった。
二人の作曲家は師弟関係みたいなところもあって、中にはバラキレフが死の床で管弦楽編曲を依頼したものまである。共通するのは野趣があって、素材的にはたいへん魅力的なものが多いのだが、構成や展開が少し洗練性に欠けて、印象を弱めているところがある。バラキレフの作品の中にはチャイコフスキーが使った素材と同じものが出てくるものがあるが、逆にチャイコフスキーの構成力の素晴らしさを知ったようなしだいだ。
ここらが親しまれていない原因だと考察する。