ニールセン
①交響曲第4番作品29「不滅」
②交響曲第1番作品7
アラン・ギルバート指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
Mrach 12-15,2014 Avery Fisher Hall,New York(Live Recording)
アラン・ギルバートは、ニールセンの交響曲を順次取り上げているようだ。既に第2番と第3番は完了し、その録音も出ていたが、その次に出てきたのが、このカップリングだ。今回も演奏会のライヴ録音の形を取る。
すでにニールセンの交響曲は複数の種類の録音を持っていて、今更のような感じもするが、この半分日本人の血が流れている若い指揮者がどんな演奏を聴かせてくれるかという興味が湧いて第1弾もこの第2弾も購入した。殊に第4番は学生時代、オーケストラで演奏した思い出の作品でもある。NYPはバーンスタイン時代にもこの作曲家の作品を録音している。ただし、第1番と第6番はなかった。やはりNYPともなると、余裕を感じさせる演奏を展開してくれる。
盤はデンマークの「ダ・カーポ」というレーベル。ニールセンの母国の会社だ。来年はこの作曲家の生誕150周年になるので、その年に向けて全集完成を目指しているのかもしれない。ハイブリッドのSACD盤で、たまたまブルーレイのプレイヤーがSACDの機能を有していたので、折角だからそちらで聴いている。かなり奥行きのある録音でクリアなサウンドを楽しんでいる。第4番はあの箇所は、苦労したなとか、緊張したなとかが、頭に思い浮かぶ。第一次大戦中に書かれた作品で、何か祈りみたいなものはいつも感じるのだが、どうだろうか。