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Channel: 趣味の部屋
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全盛期のフィラデルフィア管ならではの黄金の色彩感が発揮された「幻想」他

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【曲目】
[DISC 1]
ベルリオーズ:
1. 幻想交響曲作品14
イベール:
2. ディヴェルティスマン(付随音楽「イタリアの麦藁帽子」より)
3. 寄港地
[DISC 2]
ベルリオーズ:
4. 交響曲「イタリアのハロルド」
5. 歌劇「トロイ人」より行進曲
フォーレ:
6. パヴァーヌ作品50
ルーセル:
7. バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」第2組曲

【演奏】
4. ジョゼフ・ド・パスクワーレ(ヴィオラ)
フィラデルフィア管弦楽団
指揮:ユージン・オーマンディ
【録音】
1960年12月14日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(1)
1963年1月20日&22日、フィラデルフィア、アスレチック・クラブ(2)
1960年11月20日、フィラデルフィア、ブロードウッド・ホテル(3)
1965年1月21日、フィラデルフィア、タウン・ホール(4)
1968年1月27日、フィラデルフィア、タウン・ホール(5)
1968年3月6日、フィラデルフィア、タウン・ホール(6)
1960年5月1日、フィラデルフィア、ブロードウッド・ホテル(7)
 
 タワーから米コロムビア時代のオーマンディ&フィラデルフィアの録音が復刻されている。発売当時のLPジャケットも採用されているから、古いファンにはありがたかろう。この中で、後年RCAやEMI、テラークに再録されあものも多いが、中には唯一というのもある。「イタリアのハロルド」がここではそうである。
 
 日本では結構小品の大家とか、協奏曲の大家と皮肉交じりに評価されていたが、このラインナップを見ると60年代では決してポピュラーではなかった作品が並んでいる。それも豊饒なサウンドで聴かせてくれて、彼らなりに消化している感じである。やはり、凄い楽団であり、指揮者であったことを認識させられる。「幻想交響曲」は彼らの十八番だそうだが、ここではスタンダードな楽譜で割と鋭角的な演奏ではあった。

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