イルダール・アブドラザコフ(イーゴリ公)
オクサナ・ディーカ(ヤロスラーヴナ)
アニータ・ラチヴェリシュヴィリ(コンチャーコヴナ)
ステファン・コツァン(コンチャーク)
セルゲイ・セミシュクール(ヴラヂーミル)
ミハイル・ペトレンコ(ガーリツキィ公)
演出: ディミトリ・チェルニアコフ
ジャナンドレア・ノセダ指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団
【収録】
2014年3月1日, メトロポリタン歌劇場でのライヴ
オクサナ・ディーカ(ヤロスラーヴナ)
アニータ・ラチヴェリシュヴィリ(コンチャーコヴナ)
ステファン・コツァン(コンチャーク)
セルゲイ・セミシュクール(ヴラヂーミル)
ミハイル・ペトレンコ(ガーリツキィ公)
演出: ディミトリ・チェルニアコフ
ジャナンドレア・ノセダ指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団と合唱団
【収録】
2014年3月1日, メトロポリタン歌劇場でのライヴ
ボロディンは歌劇「イーゴリ公」を未完のまま、亡くなってしまっているので、現在はリムスキー=コルサコフとグラズノフが編集、補完したものが、上演される。しかし、初演時は主にグラズノフが補った部分は全てカットされて上演されたので、憤慨して席を立ったという話も残っている。
さて、手許にはイギリスのコヴェントガーデン王立歌劇場とサンクト・ペテルブルク・マリンスキー劇場の映像があるが、この度METの公演が出るということで期待した。指揮はイタリアの俊英ジャナンドレア・ノセダがあたるというから、尚更期待は高まった。
いざ、かけてみると様子が違う。まず序曲はカットでいきなり幕が上がって、主人公の出陣のプロローグに始まり、本題も3幕しかない。これは初演当時の姿に近い形式のようである。といってそのままではなく、最近になって多少手が加えられたもののようだ。少し筋が見えにくくなってしまっており、大好きな序曲がなかったのは、大いに落胆した。実は序曲はボロディンがピアノで弾いていたのを記憶して、グラズノフが構成したものだ。10分ほどだが、開幕前にワクワクさせる音楽だった。まあしかし、こういうのもありということで、受け入れることとした。