(収録内容)
①ペイペル:チェロ協奏曲(1936) マリックス・レーヴェンゾーン(チェロ)
②メンゲルベルク:オランダ国歌による序奏
③ヴァレリウス:オランダの古い賛美歌(編曲:ワーヘナール)
④ドッペル:ゴシック風シャコンヌ
⑤レントゲン:古いオランダ舞曲から
⑥アンドリーセン:愛こそ至高なり ジョー・ヴェンセント(ソプラノ)
⑦ルドルフ・メンゲルベルク:聖母賛歌 ジョー・ヴェンセント(ソプラノ)
⑧ワーヘナール:「シラノ・ド・ベルク」序曲
⑨ルドルフ・メンゲルベルク(編):オランダ国歌
ヴェイレム・メンガルベルク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
②ニューヨーク・フィルハーモニック
メンゲルベルクが自国の作曲家を取り上げた記録である。タイトルや人名はオランダ語で記されているので、どのように発音し、何と訳したら良いのかわからないものも多い。いろいろ調べて一応、上述のように記したが、自信はない。怪しげなものである。
さて、この巨匠は自国の作曲家も大切にしていたというが、その証拠みたいなアルバムではある。中には自作も含まれていたりする。これは1924年の録音でこれだけはNYPの演奏。まだ電気吹込以前のものだが、その割には聴きやすい音ではあった。また①の協奏曲は後に改訂されているらしいが、初版の状態で聴ける貴重な音源らしい。ソリストはACOの首席でこれが退団直前のものという。おまけとしてメンゲルベルクの別れの挨拶が入っている。彼の肉声が聴けるとは驚いた。想像よりも甲高い声であった。歌うと美声だったという。
今では滅多に聴けないものばかりであり、古いからどうかと思ったが、ちょっと収穫ではあった。