これも懐かしいテレビ映画である。1966年7月4日から67年9月25日まで合計52話からなるもので、フジテレビ系列で放送された。資料によると日本初のオールカラーのテレビドラマでTBS系の「ウルトラマン」に先駆けて製作されたものだという。ただ、リアルタイムはモノクロで観ていた。
今観るとアニメーションをうまく使っていることがわかる。モノクロ画面ではそこらが明瞭でなかったように記憶する。また、配役も名のある俳優が揃っているのは、プロデューサーの手腕によるところが多いという。
守役の江木俊夫はこのドラマで知った。後年の人気アイドルグループ「フォーリーブズ」のメンバーとして活躍するが、マグマ大使の守少年がアイドルになったという感覚でしばらくいたのを思い出す。しかし、当時は売れっ子の子役であって、黒澤明監督の「天国と地獄」で主人公の息子役で出演していた。
他、父親役の岡田真澄もこのドラマで知ったが、既に日活で活躍していたスターだったし、アース役の清水元はベテランの舞台俳優だった。黒澤作品や大映の時代劇に出ていた。因みに同じ手塚治虫の「鉄腕アトム」の主人公アトムの声を担当していた清水マリはこの人の娘というのはよく知られている。ガム役の二宮秀樹は大映京都の子役で雷蔵などと共演しているし、「大魔神」にも出演していた。大阪弁を話す青い目の外人、イーデス・ハンソンも出ていた。
ともかくもほぼ完全な形で今も鑑賞でみるのはありがたい。