1945年初めの南硫黄島が舞台。これも日本兵が登場して、やや敵役的な存在なので、NHKは放映を見送ったエピソードである。したがって、日本語吹替音声は存在しない。
よく観ると、ここに登場する日本のエリート士官は、死に急ぐ悲劇的な人物に描かれている。決して悪役ではない。一方で現在のコントロール室には彼の父親が出てきて、特攻隊で死んだと思っていた息子の姿を見て、愕然とする。肉親の情と命令通り死んでいないという複雑な表情を浮かべる。よくある戦争のエピソードとは異なり、話自体よく出来ていると思った。後半のエピソードでは群を抜いていると思う。