昨日の朝のニュースで知った。享年85歳。次々と親の世代の人たちの訃報を聴くと、もうそんな年廻りかと思う。夫人だった小田切みきは既に他界、往年の名子役だった娘と同居していたようである。
この人は俳優座出身の人で、最初は「四方正夫」と、本名で俳優活動をしていた。その頃の映画作品は「ひめゆりの塔」(今井正監督)や「黒い潮」(山村聰監督)といった作品がある。それが「安井昌二」となったのは、田中絹代が小津安二郎監督のシナリオを得て映画化した「月は上りぬ」からだ。役名をそのまま芸名としたようだ。以降、「ビルマの竪琴」などが代表作だったが、最近は新派の舞台で活躍していた。
ご冥福を祈りたい。