1960年12月31日から1962年12月29日まで、全105話製作されたテレビ時代劇である。どうも全て現存している訳ではなく、45話がこの度DVDに初めてなったようである。放映は読売テレビ・日本テレビ系列で確か土曜日の午後7:00~30の枠だったと思う。
何せ小学校就学前のことで、あまり鮮明な記憶はないが、松山蓉子という殺陣のうまい女優が主演していたこと。題名通り、いろいろな服装に着替えて活躍するというものだった。そして大塚製薬がスポンサーだった。だいたいこの当時のテレビ作品は残っていないと思っていたが、半分弱現存していたとは驚きだった。
戦前の中篇映画のような構成で、今観ると演技も演出も貧弱ではある。各エピソードは前後篇で、今なら一話完結といったところだろう。役名がスポンサー由来のもじりがあったりするし、これで大塚製薬の名前が一躍有名になり、その功績でヒロインの松山蓉子はボンカレーのイメージキャラクターになるという後日譚まである。
松山はしばらくこの路線で活動し、他のテレビ時代劇にもゲスト出演していたが、1970年代に入って殆ど出なくなってしまった。