(1)スヴィリドフ:「トリプティク」
(2)ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2 番ハ短調Op.18 スタスニラフ・ゲンリホヴィチ・ネイガウス(Pf)
(3)チャイコフスキー:交響曲第6 番ロ短調Op.74「悲愴」
【演奏】
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
【録音】
1973年2月7日、シャンゼリゼ劇場 (パリ)
(2)ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2 番ハ短調Op.18 スタスニラフ・ゲンリホヴィチ・ネイガウス(Pf)
(3)チャイコフスキー:交響曲第6 番ロ短調Op.74「悲愴」
【演奏】
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団
【録音】
1973年2月7日、シャンゼリゼ劇場 (パリ)
エフゲニー・スヴェトラーノフというと強面で、母国のオーケストラをドライヴして爆演するというイメージが強いが、そのディスコグラフィを見ると、単独で各国へ出かけて客演している。日本へはNHK交響楽団の定期演奏会にも登場していたのはその一環であったろう。
このディスクは1973年にフランスに単身赴いてフランス国立放送管弦楽団を振ったコンサートの一部始終と思われる。全てロシアものでプログラムを構成しているのが面白い。その中で、前プロのスヴィリドフが珍しい。フェドセーエフが「吹雪」という作品を録音して出しているのが、日本でも販売されている程度で殆どしられたいない。難解ではなく、むしろ明快な作品である。旧ソ連の指揮者たちは自国以外に普及すべく、時折プログラムに挿入していたようである。
中プロはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番だが、独奏者は有名なゲンリヒ・ネイガウスの息子である。またスヴェトラーノフもネイガウスSrにピアノを師事しているというから、旧知あいあだがらであろう。したがって息がぴったりの演奏だと思う。映画にも使われていて、通俗的なイメージが強いかもしれないが、冷静な演奏運びは気持がいい。
メインの「悲愴」はオーケストラをドライヴして大いに鳴らしている。また、第1楽章の強い中間部はテンポを上げて、スピード感あふれる演奏になっている。感傷とは無縁の演奏で爽快ですらある。