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METのベルク:歌劇「ルル」(3幕版)

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マルリース・ペーターセン(ルル)、
スーザン・グラハム(ゲシュヴィッツ伯爵令嬢)、
ヨハン・ロイター(シェーン博士/切り裂きジャック)、
フランツ・グルントヘーバー(シゴルヒ)、
ダニエル・ブレンナ(アルヴァ)、他,
ローター・ケーニクス(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団

【演出】
ウィリアム・ケントリッジ,

【収録】
2015年11月21日 , メトロポリタン歌劇場でのライヴ
 
 これもMETの「Live Viewing」の映像をそのままパッケージにしたものであろうと思われる。
 
 発売元のコメントは以下の通り。
 
 >男女を問わず、ありとあらゆる登場人物を魅了していく魔性の女ルル。ベルク作曲の歌劇「ルル」は、その凄絶な転落劇を、斬新な音楽と猟奇的な物語で音楽界をゆさぶった世紀オペラ最大の問題作といえるでしょう。その斬新な演出と歌手陣によってにその全貌をさらけ出したメトのライヴが、映像で発売です。本作を十八番とする俊英指揮者ローター・ケーニクスと現代アートの鬼才W・ケントリッジのコラボレーションはスリリングな体験に陥ることでしょう。ルル役で世界に躍り出たマルリース・ペーターセン、METが誇るメゾのスター、スーザン・グラハムらの最高のキャストが、ベルクが命を賭けたオペラの革命を実現させたライヴです。
 
 ベルグの音楽はかなり難解である。人によっては騒音になるのかもしれない。だが、この物語には何故かうってつけのようにも思える。ヒロインは男性を翻弄する魔性の女。娼婦である。退廃的で寒々とした話で、音楽も無機的で感情を排したようなもの。不協和音をオーケストラが叩きつける。最後は切り裂きジャックが出てきてヒロインを血祭りにあげる。聴いていて演奏はかなり難しそうだ。譜面をみると初見では演奏不可能な感じといった人がいた。ベルクの「管弦楽のための3つの小品」も初演の折、練習がはかどらなかったと云われる。これもそうだったのだろうか。3幕はフリードリヒ・チェルハによる補筆が一般的だが、他にも別版があるらしい。

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