1287年のモンゴルの草原に転送され、マルコポーロ一行と遭遇する。クビライ汗の娘にヨーロッパを見聞させるために帰途につく途中だった。美しい姫にトニーは魅了され、もう時間の放浪者生活を止めて、時代に留まると言いだす。
この手の題材はハリウッドは何度か手がけているが、何とも妙なテイストになってしまう。オマー・シャリフ主演の「ジンギス・カン」なんかはその典型だったが、このエピソードもしかりだ。白人がモンゴル人に扮しきれるわけはないのだ。また、風景もアジアのそれとは異なり、アメリカの風景である。冒頭の草原のシーンには第16話「ロビンフッドの復讐」と同じ場所が出てくる。樹木など明らかに違うからだ。
王女役のヴィティナ・マーカスはアーウィン・アレンのプロダクションでは常連の女優だそうだ。「宇宙家族ロビンソン」でも宇宙人役で出ていたのは確認している。